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ここでは信販系とそれ以外の家賃保証サービスの違いについて解説しています。
家賃保証サービスを提供している会社の中には信販系と呼ばれる保証会社があります。
といっても、「入居者の滞納家賃を立替払い」といった基本的なサービス内容は、信販系以外の会社と何ら変わる部分はありません。
違いは審査の基準です。信販会社とは、アプラス・セディナ・ライフなどのいわゆるクレジットカードを発行している会社です。こうした会社が持つ信用情報を利用するのです。
審査では、クレジットカードを所有できるかどうかが判断基準になります。具体的にはクレジットやローンなどの信用情報を管理するJICCやCIC、JBAなどのデータを参照して与信判断を行うことになります。
したがって過去にカードの事故歴があってブラックリストに載っていたり、自己破産などの債務整理をしている場合には審査に通らないと考えてよいでしょう。
しかし、最近は入居審査のためにJICCやCICなどの信用情報機関の個人情報を流用することが問題視されており、入居審査の際にクレジットカードの同時申し込みをしなければ審査に利用しないとされています。
信販系以外の家賃保証会社の審査では、JICCやCICの信用情報を照会することはありません。
信販会社ではないので、そもそも信用情報機関のデータ照会を許されていないのです。
これら家賃保証会社は、三つのグループに分けることができます。
一つは全国賃貸保証業協会(LICC)加入会社、もう一つは賃貸保証機構(LGO)加入会社、このほか、どちらにも属さない保証会社です。
全国賃貸保証業協会(LICC)加入会社同士は、連携して情報交換を行なっています。
LICCに加入する保証会社で過去に家賃滞納があると、同じLICC加入の保証会社の審査は通りにくくなります。が、LICC以外の団体、もしくはどの団体に属する会社であれば、審査に通ることもあります。
賃貸保証機構(LGO)加入の会社は与信に関する情報共有はほとんどされていないため、審査はそれぞれの会社の判断に任されていると考えられます。
どの団体にも所属していない保証会社は、各社独自の審査基準や情報収集をして判断しており、JICCやCICはもちろん他の団体との情報共有は基本的にありません。
以上のように信販系は審査が厳しく、信販系以外の家賃保証会社にも系列があって、審査基準はそれぞれ異なるということは保証会社を利用する際に知っておくとよいでしょう。